📰大学生の一人暮らしトレンド～家賃5万円台　間取りは男子がワンルーム、女子は1Kタイプ～

株式会社ガロア（東京都港区）は、ガクセイ協賛に登録する全国の700大学の学生を対象に「大学生の住居・住まいに関する実態調査」を実施しました。

その結果、現在住んでいる家の家賃は「5万円台」が最多となりました。

なお、男女別では女子大学生の方が男子大学生に比べて家賃が高い傾向にあることが分かったそうです。

 

調査は2023年3月にインターネットで実施され、4年制・短期大学・専門学校を含む学生500人（女性326人・男性174人）から回答を得ました。

まず、大学生の「住居形態」について調査をしたところ、

「実家暮らし」（61％）

「一人暮らし」（29％）

「実家:下宿」ではおおむね「6:4」

という結果になり、男女で大きな違いはありませんでした。

また、「通学時間」については、「30分以上」が6割、「30分以下」が4割となっており、「実家:下宿」とほぼ同じ比率となっていることから、通学にかける時間は実家暮らしが30分以上、一人暮らしの方が30分以下という目安になっていることがうかがえます。

なお、「1時間以上」と回答した人は37%で、遠方から通う学生も一定数存在することが分かりました。

 

続いて、「家から学校までの通学手段」を聞いたところ、

「電車」（59％）

「徒歩」（50％）

「自転車」（34％）

「バス」（18％）などが上位に。

なお、下宿の割合が40%であったのに関わらず、「徒歩」で通学している人のうち、「徒歩のみ」で通学している学生は12%であることから、下宿先の物件探しにおいて徒歩圏内を意識する人はそこまで多くはなく、交通手段を問わず通学時間30分以下を目安に物件を探している学生が多いことがうかがえました。

 

また、一人暮らしをしている197人に対して、「物件探しの方法」については、

「不動産会社のホームページ」（34％）

「大学生協」（23％）

「町の不動産屋」（20％）

「不動産会社のアプリ」（17％）などが上位に並び、有名サイトや会社を利用するだけでなく、大学生協や町の不動産屋を利用する人も一定数いることが分かりました。

 

さらに、全回答者に対して、「住居に求める条件」を聞いたところ、「家賃」（重要78％・やや重要17％）が最多に。

次いで、「周辺環境」（重要64％・やや重要31％）、「バス・トイレ別」（重要66％・やや重要21％）、「駅チカ」（重要54％・やや重要37％）、「防犯性」（重要49％・やや重要35％）などが続いています。

一人暮らしをする大学生が「家賃」を最重要視していることが分かりましたが、平均の「家賃」はいくらぐらいなのでしょうか。

 

一人暮らしをしている197人に調査をした結果、

「5万円台」（21％）

「3万円台」「6万円台」（いずれも17％）

「4万円台」（16％）

「7万円台」（9％）となり、全国大学生協協同組合連合会が発表している「第57回学生生活実態調査の概要報告」でも、大学生の一人暮らしの家賃平均は1カ月あたり「5万3920円」とされていることから、大学生の現実的な家賃のラインが5万円前後であることがうかがえます。

これを男女別にみると、男子大学生が「3万円台」（27％）、「5万円台」（25％）が多かったのに対し、女子大学生では「5万円台」「6万円台」（いずれも18％）、「4万円台」（17％）と、女子大学生の方がやや高い傾向にあることが見て取れました。

 

同社は、「女子学生の場合、物件探しの際にセキュリティ面や衛生面を考慮することから、自然と家賃の平均が男子学生よりも高くなってしまうのではないか」と推測しています。

次に、一人暮らしをしている197人に「住居の間取り」を教えてもらったところ、「1K」（41％）と「ワンルーム」（35%）で7割超の結果に。

男女別では、男子大学生の45％が「ワンルーム」と答えたのに対して、女子大学生では「1K」と答えた人が44％となり、女子大学生の方が大きな部屋を選ぶ傾向がうかがえました。

また、「住居の周辺環境」については、「スーパー」（81％）、「治安の良さ」（65％）、「コンビニ」（48％）などを重要視していることも判明。

なお、女性は「治安の良さ」や「ドラッグストア」を選択する人が多く、男性は「飲食店」を選ぶ人が多かったといいます。

最後に、「インテリア・部屋作りへのこだわり」についてはどのような意識を持っているのでしょうか。

「インテリア・部屋作りにこだわる」と答えた人は全回答者のうち59％。男女別では、男子大学生が51％、女子大学生が64％とやや女子大学生の方が多くなっていました。

また、「インテリア・部屋作りで参考にするもの」としては、60％の人が「インスタなどのSNS」と回答。

男女別では女子大学生が「SNS」（67％）、男子大学生が「WEB」（45％）となり、情報収集の媒体には男女で差がみられました。

ちなみに、「理想の住まい・住居」について自由回答で答えてもらったところ、「一軒家」と「マンション」では「一軒家」が273人、「マンション」が88人となったほか、「都会」と「田舎」では半々の結果となりました。

また、「田舎すぎない田舎」と答えた人もおり、落ち着きはあるが、不便さを感じたくはないという願望がうかがえたそうです。

 

引用：Yahoo!ニュースより